peng'suke

ペンスケ

小論文「感動」

ー 中学生のときに書いた小論文。ー

 

小さなケースに囲まれ、たくさんのチューブと繋がれている弱々しい小さな体で、私の指をぎゅっと力強く握ってきた。私はこの瞬間、人間はこんなに強いものなのかと思った。こんなに小さな体で、一生懸命病気と闘っている。私はこれまで、人がなんの障害もなく、元気に生まれてくることは普通だと、なんとなく思ってきた。しかし、そんな彼を見て、普通に生まれ、普通に大きく育つということは、どれだけ大変なのだろうか、と改めて感じた。こんなことは、誰でも思ったりすると思う。しかし、私はいつもと同じ、通常の生活をしていたら、このようなことには気付かなかっただろう。それを気付かせてくれた彼に、私は今でも会うたびに感謝する。今はすっかり元気になって、彼の兄と彼と三人で遊ぶのが、私の幸せだ。