大学の映画館で、環境をテーマにしたドキュメンタリー映画が3週間にわたり上映されており、3つの映画の1つである「Antropocene: The Human Epoch」を観ました。
映画の予告動画はこちら。
ANTHROPOCENE Trailer | TIFF 2018
そして映画のホームページはこちら。
そして、Anthropoceneの説明は難しいので引用しました。
Anthropocene(人新世:ひとしんせい)とはノーベル化学賞受賞のドイツ人大気化学者、パウル・クルッツェンによって提案された造語で、人類が地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった近年の地質学的な時代を表しています。 更新世の次の地質時代の、人類の時代という意味です。
https://www.esrij.com/news/details/66963/
また映画の予告での言葉で、まとまっている、重要だと思ったものを書いておきました。
Anthropocene is the time in the geological record when humans moved the planet outside its natural limit.
Humans go from being participants in the whole earth to a dominant feature.
映画では世界の様々な国や地域に焦点が当てられており、普段は見れない光景がたくさんありました。
例えば:
- リチウムを蒸発させる池(アタカマ砂漠)
- 世界最大の地上で使われる機械(ドイツ)
- ロシアで最も汚染されている町(ノリリスク、ロシア)
- サンゴ礁の白化(グレートバリアリーフ、オーストラリア)
- 炭酸カリウムの採掘(ロシア)
- 大理石の採石(イタリア)
- 中国本土の海岸の60%を占めるコンクリートの防波堤(中国)
- 木の伐採(バンクーバーアイランド、カナダ)
ロシアのノリリスクの写真が記事に含まれていたので、参考までに。
高画質の映像とミニマムな音楽が流れ、情報も多すぎない程度。映画中は他人からの情報を入れるというより、初めて見た光景を目の前にし、どう考えるか、感じるかを試されているような気分でした。
映画の後に、友達と話していると、人間の行動が環境を脅かしていることは前から分かっているし、今回の映画で改めて感じさせられたけど、正直プラスチックや大理石なしでの生活は考えられない、という現実的な悩みにぶつかりました。友達はビーガンであったり、Zero Wasteを日常に取り入れているが、それでも必要な紙やプラスチック、木をやむを得ず使うことはある。どうにかしたいが、簡単には変えられない現実。
答えのない悩みと葛藤が続きそうです。映像として楽しみながらも、環境について考えさせられる映画でした。
映画は3部作になっており、「Anthropocene (2018)」の他に、「Manufactured Landscapes (2006)」、「Watermark (2013)」があります。是非観てみてください。